コインマジックに使用するコインについて【ハーフダラーその他レギュラーコインの紹介】

今日はコインマジックに適したコインについてのお話です。

 

100円や500円玉などのコインは日常生活にあふれていますが、コインマジックを演じるためには、どのようなコインでも良いというわけではありません。
もちろん100円や500円玉でも演じられるコインマジックはたくさんありますが、カードマジックにおいてはバイスクル・ライダーバックが標準であるように、コインマジックの世界にも一種の世界標準というものがあります。

 

コインマジックの標準コイン「ハーフダラー」

コインマジックの標準的銀貨であるハーフダラー

ハーフダラー(ケネディコイン)

では何のコインが標準なのかというと、アメリカの50セント銀貨、「ハーフダラー」がそれにあたります。

 

ハーフダラーは大きさ約31mm、厚さは約1mm強です。

日本の現行硬貨で最大である500円玉と比べてもずいぶん大きいものです。一つ上の額面である1ドル銀貨(ワンダラー)などはさらに大きく、一般の日本人が見たら「何このメダル?」という感想すら抱くでしょうね。

やはりマジックにおいては見やすさは重要な要素であり、1対1程度なら100円や500円玉の大きさでも問題ないでしょうが、ある一定規模以上の人数になるとハーフダラーやワンダラーが見栄えがします。

 

コインマジックに付随するアイテムがいろいろあり、代表的なものはコインボックスや各種ギミックですが、これらについても多くがハーフダラーを基準にして作られています。

カードマジックにおいてギミックの利用を想定するならばバイスクルライダーバックとなるように、コインマジックにおいてもいろいろな可能性を想定すると、まずは基本はハーフダラーを使うのが良いでしょう。

 

ハーフダラーの種類

さて、ハーフダラーと一口に言っても、その中にいろいろと種類があります。

ケネディ・ハーフ

最も一般的なのはケネディ・ハーフと呼ばれるもので、安価に製造するために銅を銀メッキでサンドイッチしたような構造になっています。このコインはアメリカ本国でも一般に流通はしていませんが、現在でも毎年一定規模製造されており、貴金属を使ってもいないので価格も安定しています。日本で購入すれば、大体1枚300円ほどでしょうか。
おおむね5枚も揃えておけば、大抵のコインマジックに対応できるでしょう。1500円出して購入すれば、カードなどとは異なり一生使えます。無くしさえしなければね!

なので、コインマジック初心者の方が最初に揃えるコインとしては、このケネディ・ハーフで間違いないと思います。

 

その他のハーフダラー

ケネディ・ハーフには、現行のサンドイッチハーフ以外に、「1964年ケネディ」と呼ばれるコインがあります。
かつてアメリカではハーフダラーを純銀で製造しており、ケネディ・ハーフを製造し始めた1964年時点ではまだその方針であったということですね。その翌年からは銀の含有量が下げられたので、「1964年ケネディ」のみが、ケネディ・ハーフの中で特別視されるようになっています。

 

four by david roth

ウォーキングリバティハーフ

1964年ケネディより以前のハーフダラーに、フランクリン、ウォーキングリバティバーバーなどといったものがあります。順を追って時代が古くな りますので、ウォーキングリバティあたりならまだ未使用品に近いものも残っていますが、バーバーではほとんどが磨耗したコインです。銀はやわらかい金属な ので。

とくに磨耗したコインが必要な場合を別として、一般的にはウォーキングリバティ以降のハーフダラーがコインマジックには適している感じがします。

純銀コインについて

コインマジックにおける銅貨と純銀貨の違いですが、見た目の美しさ、ぶつけたときの音の違い、パーム(手に隠す技法)の吸い付くような感触などが挙げられます。

とくに、古い時代の純銀貨では長年の使用によって磨り減って、コインの凹凸がほとんど無くなってしまったコインがあり、コインマジックの世界ではこのようなものを「ソフトコイン」と呼んでいます。

コイン収集趣味の方からすれば、未使用品に比べるとこのように磨り減ったコインは価値の低いものでしょうけども、コインマジックではむしろ価値の高いものと見なされることがあります。

 

しかし全体的な視点で見れば些細な違いで、特別な好み等が無いのなら、初心者の方が普通のサンドイッチ・ハーフよりも純銀貨を選ぶ理由は少ないように思われます。

貴金属の一種なので、銀価格の変動によりコインの価格が変動することもあります。

ある程度コインマジックに習熟して、もっと美しい道具にこだわりたいと思ったならば、純銀貨を検討してみても良いでしょう。

 

銀貨以外のコイン

コインマジックにおいては銀貨が基本となっていますが、コインの変化現象や、アクセントをつけるためといった目的で、銀貨以外のコインが組み合わせられることも多いです。

そういった目的でとくによく使われるコインは、イギリスのイングリッシュペニーと呼ばれる銅貨です。

このコインはハーフダラーと大きさや厚さがほぼ同じ(イングリッシュペニーがほんのわずか大きい)なので、ハーフダラーと組み合わせた手順に使いやすいというのが大きな理由です。

初心者の方は、このイングリッシュペニーも1枚持っておくといいでしょう。日本で購入すれば100円~150円ぐらいだと思います。

 

そう多くは無いですが、銀貨・銅貨以外に第3のコインを使うこともあります。その場合によく使われるのは、欧米でチャイニーズコインと呼ばれる、東 洋の穴あきコインです。具体的には、日本の和同開珎や中国の古銭などですが、実際にそれら本物のコインが使われることは少なく、ハーフダラーと大きさを同 じにしたイミテーションが使われることが多いです。

 

これらチャイニーズコインについては、その材質からBrass Coin(真鍮貨)と呼ばれます。CBSコイン(Copper Brass Silver Coin)というギミックなどはその典型例です。

チャイニーズコインは、穴があいているという特徴がよくマジックに生かされます。これについては、いずれ機会があれば述べるとしましょう。

 

本物の古銭をコインマジックに使ってもいいのですが、ハーフダラーと同じ大きさのものはなかなか見つけにくく、薄くて壊れやすいコインも多いです。

したがって、特別なこだわりがなければイミテーションのコインを使うのが無難でしょう。この種のイミテーション・チャイニーズコインの商品はいろいろと出ています。

よく使われるものは、ギミックコインで有名なジョンソン・プロダクツの製造するものや、日本のマジックランドが製造販売するものなどです。

 

ざっと、主なコインを紹介しましたが、それぞれのコインについては、いずれ機会を設けて個別で詳しく紹介する予定です。

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  • 極限まで極められた"The trick that cannot explained"とか、あるいは某マジックバーがやってるみたいな、ガチでマグレに賭けるマジックとかだったら難しいかもね。
    about 1週間 ago
  • 見破ればタダ、神戸にマジックレストラン | Lmaga.jp https://t.co/3T0Rju5G5b →これ、マジックマニア等知識のある人が「見破って」も対応してくれるのかな。もしダメだというなら、どこまでがNGなのか線引… https://t.co/bc3m88Gjlj
    about 1週間 ago
  • 確かに今は(少なくともここ1年、恐らくこれからの1年も)運用の割が良い時期だろう。私も去年の8月くらいから始めたけど、年間で15%超えてる。 https://t.co/cWozcmu9RY
    about 2週間 ago

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