筆者の自己紹介をいたします。
現在30代の男性で、マジックを本格的に始めて、少なくとも25年ぐらいにはなっていると思われます。こう書くと大ベテランのようですが、実際はそれほどでもないのが困りものですが・・・
”思われます”と書いたのは、マジック歴はどのぐらいですか?と聞かれて、返答に困る場合があるからです。
こんな話は恥をさらすようで恥ずかしいことですが、まあ興味のある方は読んでみてください。
マジックとの最初の出会い
私のマジック歴には、いくつかの節目があります。
最初にマジックに興味を持ち、稚拙ながらも自分で演じたのは、おそらく幼稚園の頃だったと思います。ですから、およそ5~6歳でしょうか。
私の通う幼稚園に、マジックを演じるパフォーマーの方が来て演技をし、また園長先生も売りネタによる簡単なマジックを演じられました。まあ売りネタなどというのは今だから分かることであって、そのときは知る由もありませんでしたが・・・
そのマジシャンの方が、いくつか園児にレクチャーをしてくれたもののひとつに、親指が消えるマジックがありました。そう。例のあのマジックですよ^^
幼稚園児のわたしにはそれは充分に不思議で、自分でも再現できることに感動していたものです。
小学時代のマジック
その後小学1年生の頃、親戚の叔母さんから初代引田天功著「手品・奇術入門」を買ってもらい、さらに本格的なマジックを知るようになりました。
この本のシリーズは優秀で、次に買ってもらった、高木重朗著「マジック入門」は、今現在の目で見ても感心するほど本格的な内容の収められた本でした。
かくして、小学時代のわたしにとって、マジックは確固とした趣味・興味事項となり、テレビでマジック番組があれば必ず見ていましたし、学校でお楽しみ会などがあれば、たいていマジックを演じていました。
まあ私だけでなく、周囲も結構マジックは好きでしたね。まあ現在のようにテレビでクロースアップマジックが盛んに流れても居ないし、インターネットも無いので、「アンビシャスカード」みたいなものは夢のまた夢、まあたわいのないマジックでしたけどもね。
また、買ってもらったものではなく、家に以前からあった本(おそらく父親の?)で、「手品・奇術・魔術」という本がありました。
この本は古めかしいですが、結構本格的なカードマジックも載っており、中には「強制法」(フォースのことです)の解説などもあったのですが、幼い私には何をどうすればいいのか全く理解できず、マジシャンの逸話などの部分だけ一生懸命読んでいたものです。
市販マジック用品との出会い
小学時代に多数集めていたマジック本の中に、「手品マジック大百科」という本がありました。分かる人にはわかると思いますが、「ドラえもんひみつ道具オール百科」などが出ていたコロタン文庫と同じ体裁の本です。(コロタン文庫ではなかったかも知れませんが、同じ大きさ、厚さのつくり)
まあこの本自体は子供向けのよくある内容で、「マジック入門」などに比べれば全然大した内容ではなかったのですが、この本には市販のマジック道具が数点紹介され、さらに全国のマジック売り場のある店の紹介までされていたのです。
その頃の私は、マジックは本で覚えるものであり、誰でも購入できるマジック道具が売られているなどとは知りませんでした。
その本に載っている、”スポンジボール”などの、いかにも本格的なマジックらしい道具に魅せられ、是が非でもこれらが欲しくなったのです。
そして小学6年のときに、京都高島屋にマジック用品を買いにいく許しをもらい、バスに乗って1時間揺られて(笑)行き購入したのが、トリックスのスポンジボールと、カップと玉(今で言うテンヨーの悟空の玉と同じ)、スリーシェルゲーム(この名前ではありませんでしたが・・・ゴム製のような柔らかい玉とプラスチック製のカップを使う商品です)でした。
SHIOMIさんとの出会い
始めてマジック用品を購入した京都高島屋のマジック売り場にそのとき立っていた人が、プロマジシャンのSHIOMI氏です。
マジック売り場に通うマジック少年一般の例にもれず、私も始めて見るプロの演技に魅了されました。
SHIOMIさんは、売り物のマジックばかりでなく様々な本格的なマジックも演じて見せてくれ、私が本格的なマジックにのめりこむ決定的な影響を与えてくれたと思います。
マジックマニアへの道
中学3年ぐらいから高校生にかけて、さらに本格的なスライハンドマジックの世界に入ってゆくことになります。
二川滋夫氏の「奇術入門シリーズ コインマジック」を買って、本格的なコインマジックを始めます。
また、プラスチック製の「カップと玉」ではなく、本格的な金属製の「カップ&ボール」に手をつけます。
「カードマジック事典」や「松田道弘のカードマジック」、「ルポールのカードマジック」などでカードマジックの世界に入ります。
また、初めて奇術洋書やビデオを購入したのも高校生のころです。初めて購入した奇術洋書は「Commercial Magic of J.C.Wagner」で、初めてのビデオは「ランディウェイクマンレクチャー」でした。
その頃のビデオはアイビデオから出ていた日本製のものが主で、1本8000円~15000円ほどしたと思います。海外製の、A-1 MultimediaやVIDEONICSのものもありましたが、値段が高いのと中身が分からないので、ちょっと手が出ませんでした。(1本20000円前後していました。)
大学生になると、京都市内に出る機会も増えて、SHIOMIさん主催の京都奇術研究会に出入りするようになりました。
この頃の例会やイベント、レクチャーなどでのマジック経験は、今でも得がたいものとなっています。
大学では、奇術部が存在しなかったので、有志とともに新しく部活を立ち上げました。年1回の学園祭を主な活動とする、クロースアップ主体のマジッククラブですが、20年近く経った今もしっかり存続しています。
社会人になってからのマジック
社会人になってからは、学生時代ほど濃密にマジックはやっていませんが、2003年ごろにマジックを中心とした個人ホームページを立ち上げたのがそれなりの経験でした。
まだまだサイトの絶対数も少ない時代でしたから、私のサイトの名前もそれなりに売れて、固定ファンのような方々も出来ましたし、オフ会などで新たなマジック友達を作ることも出来ました。
そのサイトを放って、ここに新たなサイトを立ち上げた理由は、ごあいさつに述べたとおりです。
マジックのコンテスト出場経験が、小規模なものですが1回だけあります。
JCMAという団体による第一回若手育成コンテストですが、そこで1位をいただけてしまいました^^
さらに新たな経験としては、一時セミプロとして、レストランでテーブルホッピングをやっていたことも挙げられます。
1テーブル約5分で、全テーブルを余さず回るという仕事は、これまでにはない大変貴重な経験となりました。
小数のレパートリーの動きとセリフを徹底的に検証し、無駄のない完成されたものとして仕上げるという思考方法は、この経験を通じて得られたような気がします。
HNについて
Shanla Type2というHNは、元々ShanlaというHNを使っていたのですが、もう一度マジックにおいて新しいことを始めるに当たってちょっと変えてみたいと思ったからです。
まあ呼んでいただくときはShanlaでかまいませんよ^^
最後に
とまあ、以上のような感じが私のマジック歴です。
主にマジック歴25年ぐらいと表現するときは、上記で言う中学生の頃からを起点としているわけですね。「奇術入門シリーズ コインマジック」を読んでテンカイ・ペニーズを演じ、金属製カップ&ボールを演じている状態ならば、少なくともマジックを始めていると言って差し支えないだろうということです。そこからもう25年も経ってしまうわけですね。
しかし上記で言う幼稚園時代をマジック歴の開始とするならば、なんとマジック歴35年近いという、超ベテランのような数字になってしまうわけです。
まあ年数ではなく中身が重要なのは当然のことですけども、大したことをしていないのにあまりに経歴を長く言うのも恥ずかしいですからね。
かといってマジック歴10年とかでは、どうやっても嘘になってしまいますし・・・
悩ましいところです。
なにはともあれ、「奇術の詩の子供たち」はこんな人間が書いております。
どうぞよろしくお願いします。
親しみやすい紹介に嬉しくなりました。
少しづつ情報をもらいながらマジックを楽しんでいきたいと思います。
ありがとうございます。
この自己紹介にコメントを頂くとは思っていませんでした。
うれしいお言葉ありがとうございます。
これからも宜しくお願いします。
大学で奇術のサークルをたちあげたとのことですが,どちらの大学でしょうか.差し支えなければ教えていただければ幸いです.
コメントありがとうございます。
大学は、京都工芸繊維大学(KIT)です。
創部から20余年を経た今も存続しています。去年は久しぶりに学園祭ショーに行ってきました。
私の居た頃は全体で10人を超えない程度でしたが、現在は結構な大所帯のようです。マジックとジャグリングを合わせて、ですけどね。
やはりそうでしたか、すみません。最近更新してないのですが、http://458ma.web.fc2.com/magic/a/index.htm
こういうものです。ここにもアドレス載せてます。
できれば直メいただければ少しお話したいことがありますので、よろしくお願いします。