本日はデックレビューをいたします。
デックレビューの第一弾は、ダン&デイブによるSmoke&MirrorsのV6デックです。
つい最近、結構若い層のマジシャンやフラリッシャーが集まるオフ会に参加いたしまして、プチフリマのような形でいくつかのデックが売られており、その中にこのSmoke&Mirrorsがあり、デザインの美しさに惹かれてひとつ買ってみたわけです。
で、このデックなんですけど。
予想外に気に入りました。
私としては、デックコレクション気質はほどほどにして、マジックのほうを磨きたいと考えているわけですが、美しいデックがあると練習にも気合が入りますね。
そんなこんなで、わたしがこのデックを触って感じたことを思うままに書いてみたいと思います。
Smoke & Mirrors とは
Smoke & Mirrors とはフラリッシュで有名なダン&デイブのシグナチュア・デックとも言えるデックで、デザインを変えて期間限定で生産され続けています。
V6という名前の通り、今回のこのデックは第6バージョンということになります。
これはダン&デイブの影響で、とくにフラリッシャーに大変人気のあるデックであり、過去のバージョンはもう生産されていないことから、数ヶ月から1年程度でもプレミアが付いています。
元々は800円程度のものが、2000円~3000円程度で売られたりもしていますね。
このV6もそのうち値上がりするのかも知れません。
ダン&デイブのデックであるということを抜きにしても、実際美しいデザインのデックだと思います。
まあ普段使いするには少々高価ですが、大切な演技に使いたいデックですね。
Smoke & Mirrors V6 のデックデザイン
中身のデックのバックデザインは、小豆色のドット地にダン&デイブのロゴが配置されたものです。
フェイスのデザインは、バイスクルやBeeなどといった既存のUSプレイングカード社のラインとは異なる、独自のものです。
スペードのAはとくに細かく繊細なデザインです。
ジョーカーはステッキを持ったマジシャンの絵でしょうか。
2枚のジョーカーのデザインはほぼ同じですが、インデックスのDの文字の濃さが多少異なりますね。
絵札の白枠は通常よりも広くなっていますね。
どことなくレトロチックな印象を与えます。
ダイヤとハートの赤スートは、バイスクルなどの通常の赤よりも暗い色となっており、落ち着いた印象です。
逆に言えば、派手さが無いということでもあるでしょうけども。
ジョーカー以外に、同じデザインで黒バックのブランクフェイスカードが1枚付属しています。
この色は過去のラインナップなのかな?
Smoke & Mirrorsは初めて買ったので、そのへんは分かりません。
Smoke & Mirrors V6 の紙質
カードの構造は3層構造で、紙質としては近年のバイスクルなどと同じく、布目状のエンボス加工が施されています。
これは裏・表とも同じのようです。
デックの裁断は最上級とまでは行かないでしょうけども、比較的良好なほうで、ファローシャッフルなども問題なく出来ます。
カードの厚さ・硬さは、最近のバイスクルとBeeの中間あたりでしょうか。
ここ数日の雨続きで、新品のバイスクルは変な反りが出てきてしまっていますが、このSmoke & Mirrorsについては湿気の影響もそれほどではないようです。
Smoke & Mirrors V6 のカードケース
また、このデックはカードケースのデザインが大変美しいと思います。
ケース全体は、落ち着いた濃い小豆色のトーンでまとめられています。
デック自体のバック色もこの系統の色です。
箱の表面は、中央に円形の模様がデザインされ、その上下には、アール・ヌーヴォーやアルフォンス・ミュシャのポスターにあるようなイメージの、くねくねとした装飾文字が配置されています。
この文字、最初は「Dan&Dave ? それともSmoke & Mirrorsかな?」と思ったのですが、よく読むと”Playing Cards”と書いてあるようですね。
ケースの裏面は、シンプルな細かいドット模様が配され、中央にはおなじみのダン&デイブのロゴがデザインされています。
ケースの紙質は、バイスクルなどよりも少し高級感のある、マットな仕上げとなっています。
また、ケース表面の”Playing Cards”の文字に沿ってエンボス加工が施されており、文字がレリーフのように浮き出た質感となっています。
この記事へのコメントはありません。